瀬戸内寂聴(93)が病に倒れた時に発した、衝撃的な一言とは?
なにげなく「瀬戸内寂聴を500日密着」というテレビ番組を見ていて
印象深いコメントがあった。
ガンで入院後、静養しているときに
瀬戸内寂聴が漏らした言葉。
「何も生産しないで、ただただ寝ているという状態が、こんなにツラいなんて。」
(※瀬戸内寂聴は90歳を過ぎても小説を書き続ける。そして肉をたくさん食べていた…)
これまで私は
瀬戸内寂聴について特別な思い入れというのはなかったのだけど
この言葉は頭にガツンと衝撃がきた。
数百冊の本を出しても、まだ小説を書きたいと。
何かを生産したいと。
93歳ですよ。
「これで十分」ということはない。
隠居が必ずしも幸せと言うわけではない。
でも、
食べて寝て…というだけでも
そうやって長生きしているだけでも
十分価値があると私は思う。
彼女はこれまでたくさんのものを生産してきて、
生産することが普通になっているから、
生産しない自分が耐えられない。
いま仕事を頑張っている人の中には
「将来、仕事をしなくても良い状態になるため」という目的を持つ人もいると思う。
それは正でも悪でもなくて、
自分の心が素直に反応するモチベーションを認めたほうがいい。
そこに到達してみた時に、
新たな景色が見え、新たな欲求が湧いてくるのだと思う。
あなたが仕事を頑張る理由はなんですか?