もう1つの可能性

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採用媒体屋さんや採用イベント屋さんに「何人採用できるの?」とか聞く人事は終わってる

超売り手市場の昨今。
採用目標人数が全然いかない!と右往左往する人事が多いと聞く。
うちは2018新卒に関して、5~10人目標のところ、無事に15人の内定承諾をいただき(かなり上ぶれた)
7月ぐらいからすでに2019新卒に向けて動いている。

 

なんでそんな上手くいったのか?
それは機会があればまた別の記事で書くとして…


人事の仕事をしていると、毎日いろんな会社さんとお会いする。
採用媒体、採用イベント、新卒紹介、採用コンサル、パンフレット、WEB、動画…

 

で、驚くことに、
採用媒体屋さんや採用イベント屋さんは、しばしば
「これで何人採用できるの?」と人事から真顔で聞かれるらしい。

 

そして、その時用の答えもいちおう用意しているらしい。
「だいたい2名ほどが平均となっております…」

 

とんだ茶番だ。

 

採用上手くいってる会社と採用ダメダメな会社の平均とって何になるというのだろう。

「去年はこのイベントだけで5名採用できた会社様もいらっしゃいます。」

 

これまた、とんだ茶番だ。


上手くいった会社があるのはめでたいし、そういう可能性があるのは素晴らしいけれど
あくまで個社事情。
自社には全然関係ない。


会議室で真顔で繰り広げられる、大人の茶番トーク

採用媒体屋さんや採用イベント屋さんも、これが茶番というのは十分わかっているのだ。
でも、そういう質問をしてしまう人事がいるのも理解してくれている。(たぶん)


なぜなら
世の中のほとんどの会社は「採用単価」という基準があって
1人あたり50万円におさえろとか70万円におさえろとか80万円だけは超えるなとか
そういうラインを意識している人事が多い。

 

ちなみに昨今の新卒紹介は1人80万円がデフォ。
数年前まで、この単価ってエンジニアぐらいだったと思うのだけど
今は非エンジニアでも非MARCHでもこの金額で驚いた。
あっぱれ売り手市場。

 

で、
「採用単価を削減すればするほど良い」、という考え方の経営者だった場合
人事は、そこを徹底的に詰められることになる。

採用単価の引き下げがダイレクトに人事の評価に繋がったりもする。

 

 

ちなみに

いま私が新卒採用やっている会社は、かなり十分に予算を用意してくれるし
採用単価をとにかく下げようっていうスタンスの会社じゃないので
人事が「経費削減屋」にならずに済んでいる。(ほんと良い会社)


もちろん大枠の予算はあるけれど、
新しい媒体もイベントも、人事が「やってみたいんです」と言えば
かなり心広くOKもらえる。(ほんと良い会社)

 

媒体なりイベントなり出るんであれば、
それぞれ1人は採りたいねっていうのはあるけどね。じゃないと次年度使いようがないし。

 


あ、
いちおう採用単価について説明すると、
採用単価=採用にかけたお金/採用人数

です。

 

ちなみに
採用人数に入る数字は、会社によって内定者数だったり内定承諾数だったり入社数だったりする。

本来なら当然、入社数で割るべきなんだけど


新卒採用というのは内定出してから実際に入社するまで1年近くタイムラグがあるという特徴がある。
つまり、成果がなかなか具体化しないということ。

 

しかし人事は
「今年の振り返り」「次年度の採用方針」というのは入社を待ってられないので
どこのフェーズの数字をとるかは都度変わってくる。


まあでも…私が思うのはやっぱり
採用媒体屋さんや採用イベント屋さんに「何人採用できるの?」とか聞く人事は終わってる。

 

お門違いも甚だしい。

 

採用媒体屋さんや採用イベント屋さんはあくまで、
学生集客したり接点作るのがお仕事であって
その後に何人が選考進んで何人が採用できて…

って知ったこっちゃないでしょ。

 

これ、完全に人事の仕事だから。

 

会社の魅力付けができてないから採用できてないんでしょ。
現場の協力がもらえないから採用できないんでしょ。
人事の仕事を、他社になすりつけるなっていう。

 

そんなに怖いなら採用保証とか成功報酬のサービス使えばいいわけで
でもこれらは前述の通り、1人80万円とかするので
高くて使えない(会社から使わせてもらえない)ってことで、こういう質問する人事が出てくるんだろうけど。

 

「平均2名採れるそうです」って上にプレゼンして
実際採れなかったら「2名採れるって言ったじゃないか!」って他社に怒りだしたりするんだろうか。。。
だとしたら終わってる。


これが恋愛なら全然違う。

 

イベント主催者に、参加者がこんな質問してきたらどうだろう。

「俺、何人ぐらいと付き合えるかなあ」

 


「知らんわ!!!」って話である。

 

何人ぐらい来るの?とか、どんな子が来るの?ならまだしも
何人と付き合えるか?とか主催者に聞く質問かよ!
そこ、完全に自分のがんばり次第だろ!!!という。


主催者も

そんな他責だから付き合えないんだろ!
万年非モテ野郎!!!
せいぜい靴でも磨いとけ!!!

と言いたくなる。

 

しかし、こんなアホみたいなことが
採用だとまかり通ってしまうのである。

(ちなみに私は、イベントや媒体でどういう魅せ方が刺さるか等は営業さんにめっちゃ聞く。イベントや媒体によって、働きやすさが響くケースもあれば、思いやビジョンが響くケースもある。)

 

 

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*人事は人事の仕事をしよう

 

 


しかし、なんといっても、まあ…

悲しいことに
立場が弱い人事は本当に弱い。

 

そもそもコストセンターだし
経営者が「採用大事!」とか言いながら言動不一致なケースは往々にしてある。
(「ごめーん急にアポ入ったから最終面接は誰かにやってもらって」とかね…地獄です)

 

キラキラ人事みたいな人はけっこう稀
経営者からも現場からも協力をもらえず、結果だけ詰められるという
肩身が狭い思いをしている人事が、世の中たーーーーくさんいる。

 

基本的に私は、人を採用する費用を無限にケチりたい経営者とは馬が合わない。
ので、そういう会社とは一切仕事しないのだけど
(そういう会社は5人採用してもすぐ4人辞めるみたいな環境だったり、優秀な人しか売上出せない仕組みだったりして略)

 

ちゃんと予算用意して、ちゃんと社内で採用目線合わせして、ちゃんと自社の魅力を言語化できれば、
採用って、できると思うよ。

 

 

以上。

 

 

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10月から時間が少しできたこともあり、
公式に(?)サービスメニューを作りました。

 

基本的に、今の生活で私は完全に満足していて
休日も暇な時間も、ブログ書いたりデートしたり映画観たりですぐ埋められてしまうので
そんなに格安サービスなワケでもないんですが
何かやりたい方、気になることがある方はぜひ。

 

個人向けメニューについては、今後徐々にサービス詳細説明は書いていきますが
読んだら何やるかイメージつく感じにはなっているので、&あまり大人数は対応できないので
今の情報源でピンとくる人はお先にどうぞ。

 

 

過去記事いろいろ

motokano.hatenablog.jp

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