もう1つの可能性

人生のおもしろみを提案するブログ。

あなたのような学生が欲しいんですが、どうしたら良いですか?

昨日、おもしろい人事イベントに行ってきた。

 

その名も「学生に聞こう!こんなインターン・採用、どうですか」セミナーというもので
就活直後の学生に対して、新卒人事が色々質問を投げられるというものだ。

 

f:id:moriakiko0119:20170901170340p:plain

 

新卒人事は40人ぐらいいたかな。
ザっと見回した感じ、超有名企業というのはいなくて、だいたいが中堅・中小企業。

 

つまり、

内定辞退率50%とかをまともにくらいながら
採用市場を分かってない上層部を説得しながら
少ない予算で少ない人手で採用にいそしむ、

新卒採用で日々頭を悩ませる人事たちだ。

 

そして登場したのは
就活終了ホヤホヤ、内定所持している学生4人。
この学生というのが、いい感じに参加企業の「欲しい層」なのだ。

 

4人の所属は埼玉大学青山学院大学専修大学、法政大学。
中堅・中小企業はぶっちゃけ東大や早慶なんて初めから狙ってない。
自社になんて来てくれないと思っているし、マネジメントできるレベルの既存社員がいない(悲)
そうすると「ちょうどいい」のはMARCH、日東駒専、地方国立ということになる。(ウチは完全な学歴不問ですが)

 

先週、大学のキャリアセンターの方と人事が名刺交換するイベントに参加したけれど
このあたりの大学さんはまさに大行列だった。

 

しかも今回の4人が決めた就職先は有名キラキラ大企業ではなく、中堅・中小企業。

そういう意味でも、まさにドンピシャ。

 

人事はみんな
「あなたのような学生が欲しいんですが、どうしたら良いですか」
というオーラを全身に纏いながら質問していくので、前のめり具合ハンパない。


常日頃から人事が「こういう学生が欲しい」と思っているターゲット学生に対して
ざっくばらんに聞ける場なのだ。

 

ちなみに就活中・選考中だとこうはいかない。

 

学生と企業はとたんに「応募者」と「応募先」になってしまい
お互いに、相手を不快にさせるような本音はスっと胸の奥にしまってしまうので
就活の終わった学生だからこそ、本音トークができるということだ。(それもなんだかなぁーって感じなんだけど)

f:id:moriakiko0119:20170901170321j:plain

*本音トークできる環境をいかにセッティングできるかって、割と重要なスキルな気がする

 

 

実際に出た質問の一部を紹介すると

「満足度の高かったインターンシップは?つまらなかったインターンシップは?」
インターンに参加する時点で応募先として意識するか?」
「大手ナビはどれぐらい活用していたか?個別ページの情報はどこまで読み込むのか?」
会社説明会は何時間ぐらいが妥当か?」
「好感を抱いた人事は?嫌だなと思った人事は?」
「第一志望の企業は、最初から第一志望だったのか?途中からだとすると、何がキッカケだったのか?」
「現場社員と会うのに1番良いタイミングは、説明会?選考?内定後?」
ブラック企業と感じるのはどういう会社?」

 

新卒人事がいかに日々悩み、試行錯誤しているか
お分かりいただけますでしょうか…(笑)

 

これに対して学生が経験談・自分の意見として答えていく。

「ワンデーインターンで満足度が高いのはほとんどなかった」
「気になってる会社のインターンに参加した」「会社関係なくとりあえずインターンはたくさん参加した」
「大手ナビあまり使わなかった」「選考進んだら応募先のページをじっくり読み込んだ」
会社説明会は短めが好き」「長めが好き」「会社説明パートは短く、座談会とかワークに時間割いてほしい」
「事務的な対応の人事は嫌だった、フランクな対応だと嬉しかった」「人事が嫌なヤツだと就活生の中で情報回ってた」
「なんとなく受け始めて、途中からいいなと思って志望度が高まった」
「現場社員と会うのは会社説明会がいい」「選考中がいい」
「労働対価がない会社は搾取だと思う」「従業員数に比べて採用数が多すぎる会社は避けた」「労働時間よりメンタル負担を重視していた」

などなど。


さすが内定持っているだけあって(と、やはり多少の贔屓目を持ってしまうのだけど…)
皆さんホントに学生なの!?ってぐらい落ち着いていて受け答えが的確。
人事は皆、真剣にメモをとっていた。

 

個人的には
「接触は多ければ多いほうがいい」
「会社の説明、仕事の説明ではなく『就活相談』みたいなラフなテーマのほうが人となりが見えた」
という意見がナルホドだったので
さっそく次年度の採用に活かそうと思う。